自然エネルギーの時代がやってきた
日本に生まれ育った私達にとって、誰もがこの日を忘れることはできないでしょう。
観測史上、最大規模の災害が、2011年3月11日14時46分18秒に発生しました。
「東日本大震災」と呼ばれる、マグニチュード9.0の大地震です。
この日本史上最大規模の地震と、それによって引き起こされた大津波によって、壊滅的な被害を受け、たくさんの人命が失われました。
また経済面でも大きな打撃を受けました。
そして何より、日本中を恐怖に震え上がらせた「東京電力福島第1原発事故」。
この事故によって、日本のエネルギーに対する考え方や意識、方針は根本から覆されることになったのです。
発電は、基本的にコストとの勝負といわれてきました。
これはエネルギー政策全般にもいえることですが、とにかく低コストでという考えのもと、その点におけるメリットを多分に有した原子力が国策として推進されていました。
ところが今となっては、それだけでは駄目だということが再認識されたのです。
安全性、ECO、継続性や将来性などという色々な要素にスポットが当たるようになりました。
あらためて注目を集めたのが、自然エネルギーです。
自然エネルギーを活用して発電を行うシステム自体は、以前から開発が進んでおり、その技術も日々進歩しています。
ですが、コストの面でどうしても原子力に及ばないことから、なかなか脚光を浴びる機会がありませんでした。その有効さが埋もれつつあったのが実状です。
ただ、その中で「ソーラーパネル」を利用した「太陽光発電」だけは、目に見えて利用する人達が増えていました。
そして震災後は、以前よりかなり多くのソーラーパネルが各一般庭の屋根に設置されるようになったのではないでしょうか。
そんな、自然エネルギーによる発電の中でも、最も高い関心度を誇る「太陽光発電」について学んでいきましょう。