費用について

震災以降、様々な発電方法がテレビや雑誌などのメディアで紹介され、比較されています。

その中でも一般家庭で考えた際に、最も気になる点は、やはり「コスト」ではないでしょうか。

電気の場合、この発電方法だから電気の質が良い、または、質が悪いといったことはありません。 電気は皆、一様に電気です。

よって、この発電方法だと電気代がこのくらいかかるということが、最も大きな焦点となるのは当然のことでしょう。

他の様々な発電方法と比べた場合、ソーラーパネルを使用する太陽光発電は、電気代がかなり安く済むことがメリットです。

理由はいうまでもありません。

ソーラーパネルで集めた分の電気は無料だからです。

ただ、電気に関する全てのコストが無料なのか?というと、そういうわけではありません。

まず、ソーラーパネルなどの設置のために初期費用がかかります。

また、24時間、365日全ての使用電力を太陽熱発電で賄えるかというと、日本の気候と現代の技術では不可能です。

よって、太陽光発電による電力供給と、電力会社からの電力供給の両方を利用していくことになります。

とはいえ、太陽が見えている昼間は、基本的に太陽光発電による電力の使用が可能です。

そのため、晴れた日という限定ではありますが、電力会社から電気の供給を受けるのは、夜間のみで済むのです。

特に夏場は、日中にエアコンを使用する家庭も多いので、太陽光発電による恩恵はかなり大きいでしょう。

太陽光発電は、ランニングコストという点において非常に大きなメリットのある発電方法といえます。

基本的に電気というものは、貯蓄しておくことはできません。

バッテリーのように、家庭用電源から電気を溜める機械があることはあるのですが、これはあくまでも少量の電気に関してのみ有効な技術です。

一般家庭において、冷蔵庫や照明を常にONにしている毎日の生活の中では、それらを長時間賄えるほどの電力を確保する上では、役に立ちません。

よって、太陽光発電によって生み出した電気は、余ることはあれども、それを別の時間帯に回して使う、ということはできないのです。

しかし、それを悲観することはありません。なぜなら、貯蓄はできなくても、それと同等の利用方法があるからです。

ソーラーパネルに溜まり、余った電気は、電力会社に売ることができるのです。

太陽光発電のシステムを購入する時、電力会社と「売電契約」というものを結びます。

元々、電力会社と一般家庭の間には「買電契約」が交わされており、電気を購入することはできます。

それに加えて電気を売ることができるという契約を交わすことにより、購入だけではなく電気を売ることも可能になります。

便利なことに、ソーラーパネル内の余剰電気の売却は、基本的に自動で行われます。

では、どれだけの電気を売ったかということが気になりますよね? それは、売電メーターによって確認できます。

一般的に、各家庭には「買電メーター」があり、それによって使用電力がわかるようになっていますが、「売電契約」を交わすと、そこに売電メーターも設置されます。

それを見れば、どれだけ電気を買って、どれだけ売ったかが一目瞭然です。 このメーターは自動で切り替えられるので、その家の住民が操作を行う必要はありません。

これまでなかなか太陽光発電が飛躍的な普及を果たせなかった背景は何でしょう?

まず、初期費用の問題があげられます

ランニングコストはかなり低く抑えることができますが、初期費用に関してはまだまだ高く、改善の余地があると考えられます。

太陽光発電を導入するにあたって必要な初期費用の金額の相場は、150~300万円となっています。

この金額の幅は、一般家庭が使用する範囲におけるソーラーパネルの規模によって生じてくるものです。

ただ、まだ完全に一般化している技術ではないので、メーカーによってはかなり高額な場合、反対に小額での設置を謳う所など、ばらつきがあるかもしれません。

問題なのは、相場を逸脱した価格を謳うメーカーの信用性です。

発展途上の技術においては、必ずと言って良いほど悪徳商法といわれる影が見えますが、太陽光発電はその中でも特にそのようなトラブルが多い分野でした。

とはいえ、あくまでもそれは過去の話です。

完全に悪徳商法がなくなったとは言えませんが、数多くの大手メーカーが参入してきた現在では、あえてリスクの高い選択をする必要はなくなり、相場の範囲さえ抑えておけば、悪徳業者の毒牙にかかる心配はほとんどない状況になっています。

初期費用がかなり高額であるという点は、もちろん、一考の余地があるでしょう。

初期費用とランニングコストを加えて、単位あたりの電気料を算出した場合、太陽光発電を他の発電方法と比べても、長期的に見たとしても高いコストがかかることは確かです。

それくらい、ソーラーパネルの設置には費用がかかるということも念頭に入れておきましょう。

基本的に、ソーラーパネルは屋根に取り付けるものです。

屋根でなければならないということはありませんが、最も効率よく太陽光を集められるのは、多くの家庭においては屋根の部分でしょう。

そのため、ソーラーパネルを設置する際には、屋根の傾斜や広さなどが、そのまま設置の条件となるでしょう。

ただデザインを重視した個性的でスタイリッシュな家でない限り、極端に急な斜面にデザインされていたり、狭まっていたりという屋根はないものと考えられます。

一軒屋の場合、屋根そのものの個性というものはそれほどなく、ほとんど同じような条件で設置が可能となるでしょう。

よって、有利不利という問題はあまりありません。

一方、周囲の気候条件という点では、かなり有利な点と不利な点が出てきます。

ソーラーパネルを設置するうえで、温度は大きな影響を及ぼすからです。

例外的な太陽電池もありますが、多くの太陽電池は温度が高いほど発電効率が落ちます。 よって、気温の高い地域では、不利ということがいえます。

とはいえ、近年の日本では、あたりまえに夏場はどの地域も暑く、北海道や東北の一部を除けば、さほど気温に差はありません。 そのため、この点もそれほど神経質に考える必要はないでしょう。

問題は、雪の多い地域です。

ソーラーパネルは、積雪によってパネルが隠れてしまうと発電ができません。

ただ、実はこれも大きな問題になることは少ないようです。

ソーラーパネルは滑りやすく、また、表面上の雪が溶けやすいので、もしパネル上に雪が積もっても、ほとんど落雪してしまいます。

最近では、良く知られるようになりましたが、太陽光発電には補助金制度が設けられています。

この補助金制度は、元々1994年に始まりましたが、実は2005年に一度廃止されています。 しかしその後、改めて太陽光発電の必要性が検討され、2009年から制度が復活しています。

これは、エコという視点から、太陽光発電が環境に優しい技術であるという点が非常に高く評価されてのことと思われます。

そんな太陽光発電の補助金制度ですが、廃止前の金額は「1kwあたり2万円」でした。

基本的に、ソーラーパネルを含む太陽光発電システムにかかるコストは、1kwあたり50~60万円ですので、全体の3~4%程度ということになります。

補助金としては、少々足りない数字といえます。

この点は改善すべき点として指摘され、現在、補助金の金額は少しずつ上がっており、1年ごとに見直しがされています。

2011年の段階では4.8万円で、当初の倍以上の金額になりました。

ソーラーパネルの設置に関わる補助金制度は、予算として確保されている金額がなくなった時点で打ち切られることになっています。

また、申込期間は4月から12月と決まっており、一年中いつでも申込みができるというわけではありません。

財源が確保されているうちに申し込んでおかないと、制度自体がなくなってしまう恐れもあります。ソーラーパネルの設置を検討しているご家庭は、早めに申請しておきましょう。

尚、ソーラーパネルの補助金制度は、国だけでなく、自治体が独自に行っている場合もあります。

その場合は、国の補助金制度と併行して利用できるケースもあるので、一度自治体にも問い合わせてみましょう。